印象深い芸術作品のような三次元構造の自社製キャリバーを搭載した「パイオニア・シリンドリカルトゥールビヨン スケルトン」を発表

2022.03.29

H.モーザーは、スケルトンのシリンドリカル トゥールビヨンムーブメントを製造するために、高度な専門技術を注ぎ込んで開発にあたりました。緩やかに湾曲したドーム型のサファイアガラスの下に、同じように緩やかに湾曲させたサブダイアルを配置し、グロボライト®のインデックスを備え、さらに円筒形(シリンドリカル)ヘアスプリングを組み込んだミニッツ フライングトゥールビヨンを搭載させました。非常に印象的で芸術作品のような三次元のムーブメントを搭載した新作モデルは、三次元の持つパワーと大きな感動を与えます。

三次元構造のムーブメントは、MB&Fとのコラボレーションで誕生したドーム型のサファイアクリスタルの風防と、ワンミニッツ フライングトゥールビヨンが特徴の「エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨン」を2020年に発表し、注目を集めました。今回の新作では、現代的な三次元構造の自社製キャリバーHMC811を新たに開発し、12気圧防水を備えるパイオニアシリーズのケースを採用しました。34 mm径のフルスケルトン ムーブメントの6 時位置には、円筒形ヘアスプリングを備えるミニッツ フライング トゥールビヨンを配置させています。円筒形ヘアスプリングは、テンプ軸の上部に沿って垂直に立ち上がる仕組みで、同心円状に伸縮するというメリットがあります。また2 箇所にブレゲカーブを設けることで軸の摩擦を低減し、等時性を向上させることができ、トゥールビヨンと組み合わせることでさらに高まります。円筒形ヘアスプリングそのものは 18 世紀に発明されましたが、製造には非常に特殊なノウハウやツールが必要で、現在では製造が特に難しくなっています。手作業で1つの円筒形ヘアスプリングを仕上げるには従来のヘアスプリングの10倍もの時間がかかります。そのためH.モーザーでは、関連会社のPrecision Engineering AGのチームが、この新作モデルのためにこの技術を再び習得しました。

12時位置に配したドーム型のファンキーブルー フュメのサブダイアルにはサファイアガラスと同じようにカーブが付けられています。また、スーパールミノバ®を混合したセラミックベースのグロボライト®の素材を用いたインデックスと、時針と分針のトップにも配されたグロボライト®のインサートが、三次元のムーブメントをさらに際立たせています。

新しい自社製キャリバーのHMC 811の注目すべき特徴のひとつとして、両面スケルトンモデルの中で振動する完全なオープンワークの大型ゴールド製ローターです。サファイアガラスの下で優雅に回転するフライングトゥールビヨンの軽やかさがこのムーブメントの美しさをいっそう引き立てます。

パイオニア・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトンはブラック アリゲーター レザーストラップとの組み合わせですが、ステンレススチール製ブレスレット、ラバー、ファブリック、クーズー レザーの各種バラエティに富んだストラップオプションも用意されています。非常に着け心地が良く、パワフルでありながらエレガントな美しさを湛えるこの印象的なモデルで、12気圧の防水性能も併せ持つためどんなシチュエーションにも気軽に身に着けることができます。

「パイオニア・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン」の発表により、スケルトンウォッチのセグメントに参入したH.モーザーの時計製造の指針となる重要なモデルとなりました。

【パイオニア・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン】

三次元構造の自社製キャリバーHMC811、自動巻き、ケース径42.8mm、ケース厚15.3mm(サファイアガラスを含む)、ミニッツフライングトゥールビヨン、12気圧防水、約74時間パワーリザーブ、スケルトンダイアル、12 時位置にサンバースト仕上げを施したドーム型ファンキーブルー フュメ サブダイアル、グロボライト®製インデックス、グロボライト® インサート付きの時針および分針、アリゲーターストラップ
予定価格1177万円(税込)2022年6月1日~